全難言協の概要

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全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会は、昭和46年12月に設立されて以来、各県の研究組織体と連携を保ち、難聴・言語障害教育機関の「指導の質の向上」、ならびに「子どもが安定して指導を受けられる場の確保」を目指している研究組織体です。

設立の目的

 全国の公立学校難聴・言語障害教育関係の研究会相互の緊密な連携を保ちもって難聴・言語障害教育の振興を図る。(会則第一章総則第2条より)
 全国の公立小・中学校に設置されている難聴や言語障害の「学級」、「通級指導教室」設置校数はおよそ2300校にのぼります。
 全難言協は、各県の研究組織体と連携を保ち、難聴・言語障害教育機関の「指導の質の向上」、ならびに「子どもが安定して指導を受けられる場の確保」を目指している研究組織体です。
 学校会員負担金制度により運営をおこなっています。現在約1400校分の負担金が納入されております。

全難言協の主たる事業

1. 全国公立学校難聴・言語障害教育研究会の連絡・連携に関すること。
2. 全国公立学校難聴・言語障害通級指導教室及び特別支援学級の運営に関すること。
3. 難聴・言語障害通級指導教室及び特別支援学級担任の研究に関すること。
4. 難聴・言語障害通級指導教室及び特別支援学級担任の確保と地位・待遇に関すること。
5. 難聴・言語障害教育振興のための調査・研究に関すること。
6. 他の通級指導教室・特別支援学級および諸団体との連携に関すること。
          (会則第一章総則第3条より)

事業内容(一部)

1.全国大会を毎年開催しています。

 開催県の実態を学んだり、全国の先生方の実践や研究を学ぶ貴重な場です。
 ぜひご参加ください。知識も技術も人の和も広がります。
   昭和47年 第1回全難言協全国大会東京大会開催
           (毎年全国各地で大会を開催)

2.全国夏季研修会「はじめのいっぽ」を開催しています。

  主として難言担当初任者向けの研修会です。
  画期的な企画の研修会で、毎年超満員の研修会です。
  平成5年度「はじめのいっぽ」研修会スタート、以後毎年8月に開催

3.「難聴・言語障害教育全国基本調査」等を毎年実施しています。

  全国の難聴・言語障害教育の実態を把握し、指導の質の向上や教育の振興を図るた めに、基本調査(毎年)とテーマに応じた調査を行っています。
  結果は、各県研究組織に文書でお知らせをするほか、機関紙等を通じ会員校に報告 させていただいております。また、文部省への要望書はこのデータに基づき作成され ております。信頼性の高い貴重なデータとして、行政や研究機関などの各方面で利用 されています。

4.会報(年2回)、機関紙(年1回)、全国設置校一覧(隔年)情報誌等を発刊。
  第1号会報は、会の趣旨にのっとり貴重な情報をすべての設置機関に送付していま す。2号会報以降については、負担金納入校への設置になります。指導情報や難言教 育の動向など種々の情報が手に入ると評判です。

 

今、全難言協では…
全難言協実態調査によると、
・難言教育に携わっている経験年数が短い。
・校内一人担当である。
・ケース会議をする時間がない。
・相手もいない。
・研修もでにくい。 などなど・・
苦しい立場の担当者が大半を占めています。

 また、このような状態なので、担当者の入れ替わりも短期間で行われている等の実態が見られます。さらにはこの教育のあり方について自信のもてない先生方も多くいるようです。
そこで…、ぜんなんげんきょうでは!
「一人の百歩より、百人の一歩」
 このことばをスローガンにして、難聴・言語障害教育のさらなる質の向上を 目指します。難聴・言語障害教育は、何をするのか。教育全体の中ではたす役割はなにか。等を「全難言協 難聴・言語障害教育基本構想(平成8年)」に基づきより具 体的に明らかにします。また、この教育の基礎的基本的な見方、知識、技術などについても言及し、 ネットワークを活用し、全国の先生方が研修を行う場について新たな視点で事業を検討します。全国の先生方すべてが主役になりそれぞれの実践を活かし助け合って、指導の質を向上させたり、こどもが安定して指導を受けられるような組織作りを目指しています。